台湾出身の還暦を過ぎた書家と、若いカメラマンが重なって来訪。 夢と現実と、決して定まらない工程にあることは同じなのだと思う。
空が白み始めたころ、床の中で、トラツグミの声を聞く。 まだ夏鳥には早いだろうと、耳を疑って、なんどか繰り返されるのを確かめた。 山桜が咲き出した。
二日続けて、食卓の上での写生になる。物憂い気分で、電話横の紙の切れ端と、先の乱れた筆ペンを執る。
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