2013-01-01から1年間の記事一覧

尻尾と頭

台所に転がっていた塩鮭の頭と尻尾を描く。 まぁ、強引に一年の終わりと始まりの画題としよう。 しかし、これでは身が無い一年になりそうで、ちょっと困る。

仏手柑

忘年会の景品で仏手柑が当たった。 年末に仏の手で救われるのなら、今年のあれこれは福に転ずるかと喜ふ。 ついでに之を絵にしようと試みている内に、この仏手がだんだんに不気味に見えてきた。 幾つもの突起が妖怪の指のようでもある。 今昔物語に、ある僧…

ネギ

昨日で今年の水墨画教室が終わった。 稽古は何かの目的ではないという話をする。 稽古が目的になってもいかんし、そこは言い切ると外れる。 夜はOACFの忘年会。 あちこちで、やたらと約束をしてしまって、またこれで縛られることになる。 さて、どう解を出す…

つるし雛

和尚の母堂に、吊るし雛につかう人形を幾つか頂いた。 こうした人形にも、人となりの現れる事に感心する。 どうやら今年も、正月の用意もできずに年を越す事になりそうな状態だ。

石灰工場

奥多摩駅近くの氷川国際マス釣り場内にある「蕎麦太郎カフェ」から石灰工場を眺める。 ちょっと最近では見かける事の少ない、レトロで複雑な建築オブジェとなっている。

ターナーと大雅の日

バス停 東京都美術館の「ターナー展」へ出かける。 個人的には、わざわざ行かなくてもと躊躇する気もあったが、水彩画を描く生徒さんたちのためには必要かとも思い、最終日になって腰を上げた。 人出の多い事を聞いていたので、開場時間には門の前に並んでい…

伯母捨

久しぶりに能楽堂へ足を運ぶ 金春安明氏による「伯母捨」 初めて観る演能で、このような形で終わる演出に驚いた。 そして、それを終わらせる事のできる技に関心する。 これは土方巽のある種の物に感じたのと同じだ。 現代的に思えた。 演能という形に秘めら…

夢枕

今年亡くなった人の夢を見る。 二人でしばらく話をした後で、彼は画廊の階段を降りて行ったが、途中で立ち止まり、振り返って私と抱き合ってから別れて行った。 目が覚めて、この夢は私が作っているのだと考えているうちに、ふとこれも今年亡くなった書家の…

獅子柚子を見る

獅子柚子 この秋は、入院だ、個展だと追われている間に、家の用事は何もできなかった。 屋根は雨漏りするし、畑も庭も放置されたままで、我が身を映したようだ。 久しぶりに農協の農産物販売コーナーを覗くと、獅子柚子が出ていた。 直径が15cmほどもある。 …

近代の呪い 

平茸 「近代の呪い」渡辺京二ー平凡社新書ーを読む。 近代が終わろうとしている今、近代とは何なのだったのかという話しが書かれている。 近代の時代区分、定義、そして実現した成果と病巣が私のような門外漢にも解るように書かれていて、学ぶ事が多かった。…

師走を前に

やっと画室の片付けをすることが出来た。 このところのドタバタの原因になった入院の前日、腹痛を抑えながら描いた裸婦デッサンも、画板から外してファイリングした。 この一年は、あれこれあり過ぎではあったが、来年はさらにいろいろの事が起きそうだ。 今…

竹内栖鳳覚書4

高野箒 今回の竹内栖鳳展では、久しぶりに纏まって彼の作品を観る事が出来た。 やはり、栖鳳の技術はずば抜けているのだが、それが何ものかは、考える必要がある。 同時代に東で君臨した横山大観の絵は、若い時の物に良い物が多い。 後年の作は一瞬魅力的に…

大英博物館の「春画展」はじまる

畑に霜が降りている。倒れた青唐辛子の株から、赤くなった実を幾つか摘み取ってくる。 大英博物館の「春画展」が始まったとの新聞記事を見る。 日本国内で、受け入れる美術館が無いので、観る事が出来ないというのは情けない。 計算すると損になるという美術…

病院のベット

病院のベットでは、何もする気になれない。 薬のせいか、体のせいか原因は解らないが、長く続いては欲しくない。

入院

盲腸で入院する事になった。 こんな病気では誰も同情しないし、腹を切るのは誰もが嫌だ。 いやな物がやって来たが、諦める他はない。

竹内栖鳳覚書3

京都府画学校では、明治時代末期に運筆の教授を止めている。 栖鳳が筆の画家なのに、なぜそれを許したのか解らず、この辺りの事情を知りたいと思っている。 たまたま昨日、京都の絵具屋さんと電話をしていた時に、 「ある絵描きさんから、栖鳳さんに運筆を止…

上海博物館ー中国絵画の至宝ー

上海博物館ー中国絵画の至宝ー 上野博物館 が凄い。 しかも特別料金の発生しない平常展料金で観られるという大盤振舞。 白眉の倪雲林「魚荘秋霽図」は前期27日まで。 いやいや、その他の作品も粒ぞろいで堪能する。 中国絵画について、知っているつもりでも…

イヌタデ

栖鳳覚書2

東京の近代美術館での栖鳳展も今日で終わった。 栖鳳をはじめ、明治期の芸術家は、日本の伝統と西欧の伝統を共に学んでいる人が多い。 この傾向は戦前までは続いたように思える。 しかし、今では伝統の多くが失われたと考えた方が良い。 敗戦国の定めで、日…

十月とは思えない気温なので、三時の休憩の珈琲をベランダへ出て飲む。 ついでに、蓮の枯れかけたのを写生する。 しかし、こんな出来では辛い。 もう少しましな物を載せたいが、現実を見るのが目的のひとつでもあるのだから、諦めるとしよう。

碌山美術館

久しぶりに碌山美術館へ行く。 全く期待していなかったのだが、写生の良いのに驚いた。 何で良いのかと連れ合いが聞くので、考えた。 この時代の日本人はしっかりと、日本の文化を持っていて、そのうえで西洋の文物に触れている。謙虚で真面目に勉強している…

秋が始まった

久しぶりに写生に出る。 秋の夕暮れの風景はよろしい。 これから冬にかけて野良をうろつくのは楽しみだ。 しかし、今日は猿の大群に遭遇して、撤退。 夏ごろから熊の目撃も多く、人の少なくなった山里は獣が跋扈するようになった。 いやはや。 なにか鳴り物…

竹内栖鳳覚え書き

10月14日まで栖鳳展が開かれている。結構揃っているので、行って見る価値がある。 栖鳳は日本画を考える時に欠かせない幾つもの面を持っていて、重要な人物だ。 今回もいろいろと思うところがあったので、覚えを書いてみようとおもう。 まずは栖鳳紙のこと。…

木耳

木耳 「おくてん」http://okutama-acf.com も今年で5回目となり、催しも落ち着いてきた。 私の会場は日に十人も満たない来訪者だが、訪れてくれた人と会話が出来るので、このくらいの方が好ましい。 芸術も投資や競い合いばかりでは裾野が広がるまいし、その…

ねじまき雲 と共演

国分寺の喫茶店「ねじまき雲」さんへ伺い、来年三月の展示とワークショップの打合せをしてきた。 ここの珈琲は、今は無き「テレマン」以後、一番気に入っていて、青梅から転居したことが残念でならない。 いろいろな試みを積極的に行っているが、その完成度…

四角豆

こんな豆をもらった。 どうやって食うのか、くれた人も自信が無さそうだった。 愉快である。 いつも楽しみにしている大原氏のブログ http://oharax.exblog.jp を覗いたら、気が付いたら熱中症で救急ICUに運ばれていたという。 「健康志向の今、そうではない…

タマムシ

友人達と歩いていた時。目の前を光る物が飛んでいった。 思わず叫んで走り寄ったのだが、いやはや醜態だったか。 まぁ、仕方ない。随分久しぶりの邂逅だったのだから。 しかし、ふと玉虫は魂虫かもしれないと思ったりするのだった。

カンパリの日

酷い暑さの日だったが、雷雨と雹が降ったおかげで、夕方には大分涼しくなった。 今年初めてのカンパリをベランダで飲む。 今日まで慌ただしく、そんな気になれなかったのだ。 夕方になって余裕が出てきたのは、ここ一ヶ月ほど、先の見えない作業をしていた絵…

雑草で覆われた花壇

もっと綺麗だったのだがなぁ〜

石灰工場と小屋