やっと庭の片隅の梅が一輪ほころんだ。 絵を描き続けるというのは、信じる事なのだなぁと思う。 このところ、いろいろと困難が続くのだが、同時に昔読んだ語録の一編々々があからさまに理解できたりする。 透過する喜びに、遠く苦味が伴う。

今年の冬は厳しい寒さだった。 春もなかなかにやって来ない。 それでも、今日は道端に蕗の薹を見つける。 早速にフキ味噌をつくり、その苦さを味わう。 やれ嬉しや！ 人の世の苦さをしばし忘れる。

だんだんに暖かくなっては来ているのだが、寒い日も戻ってくる。 桜餅を食って春を感じる。

近代美術館へポロック展を観に行く。 小規模だが、良い展覧会だった。 個人的には「無題」とされた横長の、書（美術館はこれをカリグラフィーと説明する事によって、陳列の殊勲を反故にしている）に影響を受けた作品が興味深かった。ポロックが己の近代絵画…

一寸前に流行ったとか云う店のドーナツを頂く。 ふ〜ん、と世間の風を少し嗅ぐ。とはいえ、田舎まで遅れて届いた風である。

いやにカッコいい商品札がついていたので描いてみる。