ブロアー


 
 最近雑誌を買うことが少なくなった。面白くないのだ。
 いい加減馬齢を重ねると、無駄な知識も増して、興味を引く事々も減ってしまうからだろう。

 とは言いながら、ふと気づいたら毎月手にしている雑誌があった。
 それは、岩波書店の広報誌「図書」で、定価100円の物を郵送してもらっている。
 この雑誌の面白いのは、普通では自分では選択して読むことにはならないであろうテーマに出会えることと、時々すれ違い様に冷や汗を感じるような文章に出会えることだ。
 有り難いことだ。