ラジオ


 
 4〜50年前に、真空管がほのかに光るラジオが、町の中でどんなに輝いていたかを伝えるのは、難しい事だろう。
 ラジオを組み立てるという事は、少年達にとって憧れだった。それがバイクになったり、車になったり・・・・・
 真空管の理論や内燃機関の仕組みを知る事で、それがそのままラジオやバイクとして生活の中にあったのだから、愉快だった。
 
 今、あれほど機械にワクワクするという事はなくなってしまった。
 トランジスターラジオや今時のIC制御のエンジンでは、単なる組み立て屋になってしまうのだ。