夢枕



今年亡くなった人の夢を見る。
二人でしばらく話をした後で、彼は画廊の階段を降りて行ったが、途中で立ち止まり、振り返って私と抱き合ってから別れて行った。

目が覚めて、この夢は私が作っているのだと考えているうちに、ふとこれも今年亡くなった書家の弟子になる人が、画廊を訪れて来て、師が私の絵の線について語ったという言葉を教えてくれたのを思い出す。

ともに、勇気付けられる内容だったので、何だかあの世からの励ましを貰うような気分になった。
この勝手な妄想が大事だと苦笑する。