川井の家

 伊藤比呂美の「切腹考」を読む。腹切りのこと、熊本の地震の事、鴎外の文章の事、夫の死などについてが繰り返し、時間と場所を行き来しながら書かれている。
 そこには物語も結論も無い。テキストだ。
 読み手はいろいろの事を考えながら、それぞれにこれを読み解くだろう。その豊暁さに感心する。
 
 
 
 
 
川井の家