長い間、スケッチもしていない事が気にかかっていた。
判ってはいたが、具体的に日数にして、何に追われていたのか思い返してみるのは恐ろしい。
禄な事をしていなかったはずだ。
変化を求められているのは知っていた。しかし、新たな事を完成させるにはそれなりの時間と労力を必要とする。
切り捨てなければならない物も出てくる。億劫だ。
会ったことのない作家と、紹介をしてもらい電話で会話をする。
その人の作家としての緊張感が伝わってくる。想いも伝わってくる。
結局はそれをやってしまうのが、芸術家なのだろう。
不安を抱えて、見えない出発が迫っているのを感じている。